【嫌われる勇気】今を生きて誰もが幸せに
どうもこんにちは!プーギーくんです!
今回紹介するのは、こちらの本です。
トラウマなど存在しない
いきなりすごい内容から入ってきましたね(笑)。
これは、アドラーが提唱する「目的論」に基づいた考え方です。
「目的論」とは、ある目的があり、それを達成するために感情を作っているという考え方のことです。
具体例を出してみましょう。
例えば、「宿題をやろうと思っていたが、雑音が多くて集中できなかったから終えられなかった。」と話している子供がいるとします。
これは、目的論的に考えれば、「宿題をやりたくないから、雑音で集中できないという考えを生み出している」ということになるのです。
同じようにトラウマも過去のある経験がもとになって今できないことがあるのではなく、今できないことの理由にするために過去の経験を利用していると考えているのです。
つまり何が言いたいのかというと、原因や過去に縛られずに今を変える勇気を持てということです。
自分が変わろうとするとき、少なからず不安はあります。
ですが、その不安を乗り越えようとする勇気を持ち、行動することが大事なのです。
全ての悩みは対人関係から生まれる
次にアドラーの考えとして挙げられているのが、人間の全ての悩みは対人関係によって生まれるものだというものです。
では、一人で孤独に生きていることで悩んでいる人はどうなのでしょうか?
一見すると、対人関係とは無関係のように思えますが、孤独とは他者や社会から疎外されていると感じているからこそ起こる悩みであり、やはり対人関係が必要となります。
悩みの一つに「劣等感」があります。劣等感があることで、周囲の人と比較して自分が劣っていると感じているところに妬みや焦燥感を抱えてしまうのです。
例えば、学歴が低いことがコンプレックスの人は周囲への劣等感から悩みを抱えてしまいます。
しかし、そこで大事となるのは、その悩みについてどういう意味付けを施すかということです。
学歴が低いから成功ができないと思う、これは成功ができないことの言い訳に学歴を用いているだけです。
そうではなく、学歴が低いことを努力や成長を促すきっかけとすればよいのです。
劣等感を持つのは誰にでもあり、決して悪いものではありません。自分にとって良い解釈をしていけばよいのです。
他者と競争してはいけない
アドラーは他者と競争することを否定しています。
他者を敵とみなすのではなく、対等な仲間だと思うことで他社と比較し、対人関係に悩まされる必要がなくなり、「理想の自分」に近づくために成長できます。
承認欲求を捨てる
これがこの本のタイトルの意味でもあります。
「承認欲求を捨てる」とは、他者のために生きるのではなく、自分の人生を生きるということです。
他者の評価を気にして他者に良く思ってもらうために行動するのでは、自分らしさが発揮されません。
自分の人生を生きるのに承認欲求は邪魔なのです。
では、そのためにはどうすればよいのでしょうか?
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課題を分離する
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共同体感覚を持つ
課題を分離する
課題を分離するというのは自分と他人の課題を分けるということです。
例えば、親が子どもに「勉強しなさい」と叱るとします。
しかし、勉強するかしないかというのは子どもの課題であり、親の課題ではありません。勉強しないことで影響が出るのは子どもだけですからね。
ここで適切なのは強制をせずに子どもが行動した際に手助けできる準備をしておき、それを子どもに伝えて自発的な行動を促すということです。
また、他人にどう思われるかどうかを気にするのも課題の分離ができていません。自分が行動して相手がどう思うかは相手の課題であり、自分にできることはありません。
ならば、自分がコントロールできることのみに集中することが大事なのです。
共同体感覚を持つ
共同体感覚とは他者を仲間だとし、それぞれが目標に向かって成長していく中で励まし合ったりアドバイスをしたりする共同体の中で生きていくという感覚を持つということです。
共同体感覚を得るには「自己受容」,「他者信頼」,「他者貢献」が重要です。
まず、自己受容ですが、これはありのままの自分を受け入れるということです。
自分が60点の人間だとしてもその自分を受け入れ、100点に近づくにはどうしたらよいかを考えることが大切です。]
次に、他者信頼です。他者に対して無条件の信頼を寄せて深い関係に踏み込む勇気を持つということです。
そして、他者貢献につながります。
これは、他者に対して援助することで、他者のためにもなり、自分のためにもなるということです。
というのも、他者を助けることで、自分が「誰かの役に立った」と思えるのです。
この時に大切なのは、相手がどう思うかは関係ないということです。
自分は役に立ったのだと思えればそれでいいのです。それが、自分を認め、受け入れることにつながるのです。
まとめ
今回は名著「嫌われる勇気」について紹介しました。
筆者の言いたいこととしては、
- 他者の期待に応えるために生きるのではなく、自分のために生きる。そのときに他者から嫌われることを恐れない勇気を持つ。
- 自分の課題にのみ焦点を当て、自分にはどうにもできない他者の課題には介入しない。
- 他者を無条件に信頼し、他者を助け、そうやって他者に貢献する自分の存在を受け入れる。自分が他者に貢献したと思えればそれで良い。
でした。いかがでしたでしょうか?
私たちの常識が覆されたのではないでしょうか?
正直私はこの本を読んでみて衝撃を受けるとともに実践するのは少し難しいのではないかとも感じました(笑)。
というのも、他者に褒められるというのは、自分を努力する源になりますし、嬉しさもあります。
そのために承認欲求を持つというのは、人間として当たり前ではないかと思うからです。
承認欲求を満たしたいという思いのみで動くのは良くないですが、自分の目標に向かって進む中で、他者から褒められたならそれを推進力とするのなら良いことではないでしょうか?
他者ばかり気にする人生は自分らしく生きることができないというのが、岸見先生、そしてアドラーの伝えたかったことなのでしょうね。
ではまた!