『シンニホン』衰退しつつある日本が再びトップに立つには……
こんにちは!プーギーくんです!
最近よく『人工知能』、『soceity5.0』、『5G』など耳にする機会が増えました。
しかし、実際にはいったいどういったものなのだろうと感じている人も多いのではないでしょうか?
確実に変化が起こっている現代社会でどうあるべきなのか?
そのような問いに対しての答えが書かれてあるのがこちら!
安宅和人さんが書かれたベストセラー本
『シン・ニホン』です。
こちらが目次となります。
著者について
この本を書かれた安宅和人さんは10年ほど前に
『イシューからはじめよ』と呼ばれる名著を世に残しています。
私も後々必ず読ませていただこうと思っています笑
安宅さんは、東京大学を卒業後、マッキンゼーに入社し、ヤフーなどで勤め、現在は慶応義塾大学で教授をされています。
何たるハイスペックぶり・・・
羨ましい限りであります…
指数関数的な思考が必要となる
データ×AIの世界では変化が指数関数的に起こっています。
5年、10年の経過で、数倍どころの変化ではなく、桁数が変わるほど膨大な変化が起こっています。
囲碁、翻訳、識別など様々な分野で10年ほど前まで人間に到底かなわなかった機械が今では、もはや人類の誰もが到底及ばない領域まで到達しているのです。
計算機×アルゴリズム×データ=AI
ディープラーニングは何にでも使えるAIだとよく誤解されていますが、実際には違います。
AIとは膨大なデータを、速い計算環境において、効率よく学習するアルゴリズムに沿って訓練するものです。
つまり、人間のように急な状況変化にも対応できる汎用性の高いAIは非常に難しく、現在は、特定の用途向けのAIが通常なのです。
出典:安宅和人 2020 『シン・ニホン』ニューピックス p32
データ×AIの力を解き放つ
AIには大量のデータがあって初めて絶大ないっよくを発揮することについては理解いただけたかと思います。
AIに必要だとよく言われるものの一つにプログラミングスキルがあります。
コンピュータに指示するプログラミングは確かにAIに必須のスキルといえます。
しかし、プログラミングスキルがあればよいかというとそうではありません。
データ×AIの力を解き放つためには、統計処理などのデータサイエンス力、データサイエンス力を実装、運用するためのデータエンジニアリング力、課題を理解、整理し、解決するビジネス力が必要とされます。
プログラミングスキルはこのうちのデータエンジニアリング力に過ぎないのです。
日本は15年間一人負けを続けてきた
世界のGDP推移を見てみると、ここ10数年において日本だけが生産性を大きく伸ばせない状況が続いてきました。
出典:安宅和人 2020 『シン・ニホン』ニューピックス p69
これには、情報通信分野や農林・水産分野などで主要国と大きな差があることが原因の一つです。
しかし、これらはまだ着手できていないことが大きいだけでまだまだ伸びしろがあり、もっと力を入れていくべきことなのは明白です。
日本が勝っていくには
日本が現在の状況からのし上がっていくにはどうすればよいのでしょうか?
これには今までも持っていた日本の強みを生かすべきです。
日本の強みは遅れて取り入れて驚異的な革新によって追い越すのが得意ということです。
例えば、産業革命時代に黒船が日本にやってきたとき、日本人はまだ農民がほとんどで、刀を腰から下げていました。
それが、明治になり、産業を取り入れ始め、二度の大戦を終えると、自動車や新幹線など革新的なモノづくりによって他国を追い抜き、世界のトップレベルの大国へと勝ち上がりました。
現在は他の国に遅れをとっている状況ですが、ここから日本の強みを生かし、圧倒的速度の成長により、再びトップに立てばよいのです。
若い人に投資できる国へ
現在、日本の国家予算のうち大半が社会保障給付費に充てられており、その額は、なんと120兆円にもおよびます。
その一方で、大学などへの交付金は下げられ続けているというのが、日本の現状なのです。
若い人々を支援し、科学技術研究などの支援に費用を回せば、間違いなく将来の国力に直結し、最もリターンの高い投資になります。
しかも、著者の安宅さんが算出した費用は、2兆円ほどであり、社会保障給付費の2%にも満たないのです。
出典:安宅和人 2020 『シン・ニホン』ニューピックス p325
たった2%ほどを未来のために投資するだけでこの国は劇的に変わるはずなのです。
日本という国が今後も衰退の一途をたどることがないように現状の予算配分を見直す必要があるのです。
まとめ
今回は安宅和人さんが書かれた『シン・ニホン』について要約してきました。
現在の日本、そしてこれからの日本に必要なことが現実的な目線で書かれていました。
しかし、正直私が読んでいて感じたことは、
「日本に必要なことは分かったけれども私たちは具体的に何をすればよいのだろう?」
ということです。
こればかりは自分たちが努力してデータ×AI社会に必要とされるリテラシーを身に着ける必要があると思います。
そして、その先の専門家層、リーダー層となるには、一層の努力が必要となります。
結局は勉強が必要なのですね。
もちろん、
『日本は変わらないといけないことは分かったけど仕事に精一杯だから勉強しろと言われても……』
このような意見もあるかと思います。
しかし、誰にでも日本を変えられる選択が一つあります。
それは、投票です。
大事なのでもう一度言います。
投票です。
私たち若者はあまりにも政治に無頓着であり、その結果、若者に対して配慮のある政治を行おうとしている政治家が落選してしまうことが起きています。
投票ならば、年齢さえ満たせば、誰にでもできます。
日本のことを悔いる前に、今自分たちができる最低限のことを行うようにしましょう!
最後に安宅さんが心にとめている名言をご紹介しましょう。
『一日生きることは、一歩進むことでありたい』 湯川秀樹
では、また!