【お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方】この社会の仕組みを知り、お金持ちへと近づく方法
こんにちは。プーギーくんです。
今回紹介するのは、橘玲さんが書かれたこちらの本です。
「 お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方2015」です。
こちらは、30万部を超えるベストセラーとなった2002年発売の「黄金の羽根の拾い方」の改訂版です。
この本を読むことで、私たちが生きているこの社会の仕組みについて知ることができ、それをもとにどう生きていくべきかが書かれています。
私が読んでみての感想ですが、普通に生きていては、教えてはもらえないような社会のルールが具体例を挙げて分かりやすく書かれている良作でした。
この本を持っていれば、一生の財産となる知識が手に入れられるのではないでしょうか?
では、この本の簡単な要約に入ります。
今回触れるのは、ほんの一部ですので、ぜひ一度自分で読み通してほしいと思います。
お金持ちの方程式
世界のどの国においてもお金持ちの方程式は一つしかありません。
それは、
資産形成=(収入-支出)+(資産×運用利回り)
です。
つまり、資産を形成するには「収入」を増やし、「支出」を減らし、「運用利回り」を高くすればよいということになります。
この方程式をもとにして、この本では、よりよい資産形成をするための様々な方法が紹介されています。
- 純利益(収入-支出)を確保する
- 福利の資産運用をする(アインシュタインは福利効果を人類最大の発明と呼んだ)
- 十分な元金をもとに資産運用を行う
- 共働きなど働き手を増やして収入を増やす
- 支出を減らす(住宅コスト、保険など)(「金持ちはケチ」なのではなく、「ケチだからこそ金持ちになれた」)
- 投資のコスト(手数料)を下げる(株式投資なら手数料の安いネット証券を使う)
- 税金を払わない(自営業者はサラリーマンより格段に納税額が少ない)
この本の中では、より具体的に書かれていますが、今回は概要だけお伝えしました。ぜひ自分にできることを実践していきましょう。
不動産と生命保険に対する呪縛
不動産と生命保険は、人生においてきわめて重要な影響を与えますが、多くの人はマイホームを買うことを一つの夢とし、生命保険の加入は当たり前と考えています。
しかし、そのようなことは本当に必要なのでしょうか?
不動産と生命保険、この二つの実態について解説していきます。
・不動産
- マイホームは株式投資と変わらない
- 不動産はリスクのある商品である
- 住宅ローンは「貯金」ではなく、「借金」
- 永住したとしても賃貸とマイホームに優劣はない
- 30年後のマイホームに資産的価値はない
仮に3000万円をマイホーム購入に費やしたとします。
このとき、家賃を払う必要はありませんが、3000万円の金融資産を失います。
逆に年間150万円で同等の不動産を賃貸で借りたとします。このとき、金融資産は失いませんからこの資産で株式に5%を超える利回りで投資を行ったならば、家賃の150万を超えるだけの資産を得ることが可能です。
マイホームを購入するのと株式に投資して資産運用するのはあまり違いがないことが分かります。
さらに不動産には価格変動のリスクがあります。
将来の不動産価格は誰にも分かりませんし、現在の少子化では需要が減り、地価が低下してしまう可能性が高いです。
住宅ローンは返済を終えたあとに不動産が資産として残るため、借金ではなく、貯金であると考えている人がいます。一方で賃貸は、借り続けても何も残らないため、持ち家の方が重要だと考えるかもしれません。
しかし、これには注意が必要です。
まずは、先ほども述べたように不動産には価格変動のリスクがあります。さらに、地価がそのままでも建物部分の価格は確実に下がっていきます。
そして住宅ローンには金利があります。3000万円の物件を金利5%で購入すると、30年間での返済総額は4500万円と1.5倍になります。そうやって30年後に手に入れた不動産にはほとんど価値がなくなっている可能性もあります。
一方で、賃貸は30年後であっても新しい家に住むことも可能です。さらに負債による月々の返済金額がないため、リストラなどで収入が不安定になってもそれに合わせて物件のレベルを下げることで解決できますが、住宅ローンだと返済が滞ると、どんどん負債がたまっていくことになります。
ここまでマイホームに関する注意点を説明しました。
ただ、マイホームを購入すると、精神的に安心する人もいますし、結局は個人によって何を優先するかによって選択が変わってくるといえるでしょう。
・生命保険
生命保険は不幸な出来事が起きたときに当選金がもらえる宝くじだとされています。
これは、大半の人にとっては支払った保険料が無駄になることを示しています。
しかもその受取人は自分の家族です。
つまり、家族が困らないほどには資産がある人、家族を養う必要がない人などは生命保険に加入する必要がありません。
そして医療保険には3ヶ月以上の長期入院に対して保険金が払われるものに加入しましょうと提言されています。
日本の医療保険には入院から90日程度で支給が終わってしまうものがありますが、その分保険料は高いです。3か月であれば100万円ほどの貯金があれば問題はありません。
それよりも長期入院に対してのみ保険料が支払われる掛け捨て保険に入っておいた方がいいとのことです。
これなら保険料が安く済み、万が一の時の備えができるのです。
個人と法人を使い分ける
日本のゆがんだ制度の下で、合理的に人生を設計する方法はふたつあります。
それが、
- 合法的な範囲で、できるだけ税金を払わない
- 合法的な範囲で、できるだけ多く再分配を受ける
です。
まずは、1から説明していきます。
一般的なサラリーマンは収入→課税→消費という流れになりますが、自営業者だと収入→消費→課税という流れになります。つまり、自営業者であれば、収入を得て、それで事業に必要なものを買ったと認められれば、その分のお金は経費として差し引かれ、税金がかからないのです。
出典:橘玲 2014 「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方2015」幻冬舎 p171
そして2の再分配ですが、これは、所得を少なくできれば、税金の控除や社会保障サービスなどを得ることができるというものです。この所得は、先ほどの経費が多ければ多いほど少なくなるのでこれを利用しようということです。
これらが、サラリーマンにはない自営業者の特権で、日本のゆがんだ制度のもとで合理的に生きる方法です。
人生を最適設計するために
最後に人生を最適設計するための働き方について説明します。
私たちの仕事は以下の3つに分類されます。
マックジョブは基本的に低い所得で働くことになります。
クリエイターやスペシャリストは相対的に所得は高いですが、専門知識や創造性が必要とされます。
この世の中で働いて得る収入を増やすには
- 自己投資により運用利回りをあげる・・・資格を取得したり、スキルを磨く
- 働く期間を長くする・・・自分の好きな仕事に就いて長く働けるようにする
の2つが有効です。
知識社会に生きるということは、「自分だけの優位な点を見つけて、自分の市場価値を最大化し、会社に依存せずに富を得る」ということです。
まとめ
今回は、「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方2015」について紹介してきました。
日本の仕組みを知り、その中で自分が必要以上に損をしないように合理的に生きる
そのために必要なことが学ぶことのできる良書でありました。
ぜひ、自分にできることを今日からでも実践していきましょう。
ではまた!